経営書ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則
青山パートナーズ 第4回献本経営書
著者:ジェームズ・C・コリンズ 訳:山岡洋一(日本経済BP出版センター刊)
【この一冊にひとこと】
ビジネスマンとくに経営者であれば是非読みたい必須の一冊(“ビジョナリーカンパニー”も加えると二冊?!)であると思います。
今や『古典』?
クライアントに贈る(青山パートナーズでは、平成11年からお客様に本を贈る献本プロジェクトを行っていましたが、100冊を超えるようになってから在庫を確保できず残念ながら平成18年で終了となりました)にはかなり“重たい”一冊ではありましたが、実施して本当によかったと思っています。
この本をきっかけに、事業の成功要因について、お客様ととても素直で本質的なお話ができました。
私自身も、事務所経営のあり方を考える上で非常に大きな影響を受けました。今でも時々引っ張り出して繰り返し参考にしています。
“ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則”は、そのタイトルのとおり、“ビジョナリカンパニー”に引き続いて書かれたものですが、どちらから読んでも構わないと思います。いずれから読んでも必ず両方読みたくなってしまいます。
両書のポイントは、偉大な実績をあげている企業の共通する要因を実証的、統計的に分析がベースになっていることです。
単なる理論や数社程度の成功経験のみで法則を論じるのではなく、恣意性を排除し実施した大規模な調査から時代を超える“ビジョナリーカンパニー”の普遍法則を導いていることです。
①が、“偉大な実績をあげている企業を、偉大さが永続する卓越した企業にする方法”をテーマとしたのに対し、②は良い組織を偉大な実績を持続できる組織に飛躍させる方法をテーマとしています。
“ビジョナリーカンパニー”は素晴らしい本だが役に立たない!とのコメントに対する筆者の再挑戦の答えです。
それでは「何が答え?」
それは是非ご自分でご確認ください。
お読みになってから、
- その成功のためにはどのような“起業”がベストなのか?
- ベンチャーにとってもその法則はそのまま当てはまるのか?
- 何から始めたらよいのか?
法則適用への自分なりのアプローチが始まれば、この一冊の価値はそこにあります。
(税理士法人青山パートナーズ 統括代表社員・公認会計士・税理士 馳 雅樹)
目次
第1章 | 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵 |
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第2章 | 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ |
第3章 | だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ |
第4章 | 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する |
第5章 | 単純明快な戦略―針鼠の概念 |
第6章 | 人ではなく、システムを管理する―規律の文化 |
第7章 | 新技術にふりまわされない―促進剤としての技術 |
第8章 | 劇的な転換はゆっくり進む―弾み車と悪循環 |
第9章 | ビジョナリー・カンパニーへの道 |