経営書スリッパの法則
青山パートナーズ 第6回献本経営書
著者:藤野英人(PHP研究所刊)
【この一冊にひとこと】
“プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方”というのが副題です。
藤野氏が、ファンドマネージャーとして企業訪問を行い調査し投資を行った経験をもとに、会社を見る場合の「法則」をまとめられたものです。
もちろん法則にひとつ、ふたつあてはまるからNGとかOKと単純に判断できるものではないと断った上で、ユニークかつ鋭い視点を提供されています。
「業績不振の要因を景気や政府のせいにする社長の会社は、景気が回復しても業績は回復しない」とか「喜々として業界団体やロータリークラブの名刺をくれる社長には要注意」など、私も監査や経営指導の経験で感じていた“いい会社の実感”と“そうでない会社の実感”と重なる点も少なくありません。
タイトルにもなっている「社内では、スリッパに履きかえる会社に投資すると不思議に儲からない」という「スリッパの法則」も、幾つかのケースで実感しておりましたので、私自身も、マンションの一室からの事務所開業にあたっても、やはり“土足”としました(笑)。(※スリッパ=NGではなく、なぜスリッパなのかという点がポイントですので、くれぐれも誤解なきようお願いします。)
会社を経営されている方であれば、どなたでも参考になると思います。
成長のためのセルフチェックリストにもなるかもしれません。
お勤めの方であれば、ご自分の勤務先の将来を考える上でのマル秘チェックが可能です(笑)
是非ご一読をお勧め致します。
(税理士法人青山パートナーズ 統括代表社員・公認会計士・税理士 馳 雅樹)
目次
序章 |
ファンドマネージャーだからわかる会社の真の姿 |
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第1章 |
社長の性格や人格で決まる会社の運命 |
第2章 |
要注意!会社を滅ぼす危ない社長 |
第3章 |
ダメな会社、こんなところに落とし穴! |
第4章 |
よい会社と悪い会社の分かれ道 |
第5章 |
常識にとらわれると判断を間違える |