会計事務所選び・見直し・お悩み相談室

最初の事務所選びQ6.会計事務所選びにどうして組織力が関係あるのですか?

2017年08月03日(木)

A6.依頼したい業務が『実施したい』『実施すべき』時期に実施されるためです

確定申告時期など会計事務所の繁忙期は重なります。また、税理士が病気になることもあります。あなたが依頼したい業務が実施したい/実施すべき時期に実施されるためには組織力が必要でしょう。不安がある場合、組織力を補う“バックアップ契約”等があるか確認しましょう。

 

確定申告の期限

ご存知の通り、(個人の所得税の)確定申告の期限は全国一律で、期限の延長の制度もありません。年末調整の時期も一緒です。法人の決算は一律ではありませんが、3月決算が多いのはご存知かと思います。

 

したがって、会計事務所の繁忙期は重なります

あなたにとって重要な経営上の課題が生じた場合でも、税理士とアシスタントだけの事務所の場合、繁忙期中に十分な相談時間を確保してもらうとか、資料作りを依頼するのはかなり難しいかもしれません。

 

さらに、顧問税理士が体調を崩したときは、日常の相談や処理も滞る可能性もあります。

私自身も数年前に一週間ほどの入院を経験し、組織としての体制作りの重要性を痛感しました。青山パートナーズでは、お客様には多少の不自由・ご心配をおかけしたかもしれませんが、日頃から組織としてのバックアップ体制づくりを進めてきたので、滞ることなく業務を提供できたと思いますが、繁忙期中で少人数の体制であったらと考えると恐ろしく感じました。

 

また、法人業務サービス中心の会計事務所において、専門性の高い事業承継の相談、あるいは海外進出の相談等があった場合など、一般に、個人の専門性には限界がありますので、必要に応じて組織でバックアップする体制があれば安心できますよね。

 

なお、お断りしておきますと、私が考える“会計事務所の組織力”はイコール“規模”とか“人数”ということではありません。

 

最低限の人数は必要だと思いますが、“バックアップできる能力のある人材”が複数いるかどうかということですし、部門や担当制の壁を越えて他の部門からもバックアップを受けられる体制(大規模事務所の場合にはこれが難しい場合が多い)があるかどうかということです。

バックアップ体制

 

会計事務所選びの際には、会計事務所の組織力について検討されることをお勧めいたします。

 

実は今まで、「先生一人の会計事務所に不安を感じる」というご相談は随分受けてきました。このような相談は、お客様からもございますが、お一人で開業されている税理士自身からも頂いてきました。

お客様ご自身が持つ不安は、お客様にご迷惑をかけられないと考えている税理士も同じなのです。

 

青山パートナーズグループは、人数規模では総勢17人ですが、公認会計士4人、税理士及び税理士試験修了者6人、特定社会保険労務士2人、ITコーディネータ(平成29年7月1日現在)が在籍し、組織的な運営を目指しています。

グループ外の個人経営の会計事務所様からは、代表の先生に万が一が起こった場合には、申告等の業務支援(バックアップ)をさせて頂くご依頼も受けています。

 

【初回面談で聞くべき会計事務所の選びの魔法の質問】

  • 「申告準備作業中に、先生が倒れた場合には、当社の申告はどうなりますか。」
  • 「依頼業務の内容によって、他の部門と協力してサービスの提供を受けることは可能ですか?それは例外的なことですか?どのくらいの実例がありますか?」

 

 

(税理士法人青山パートナーズ 統括代表社員・公認会計士・税理士 馳 雅樹)

 

 

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